今回は随分とお話を引っ張ってしまいました。
そろそろネタばらしをしないといけませんね。と言うことで、件の営業マン氏が何をしたかを先ずお知らせします。
彼は、社長が会社に現れる時間を見計らって、赤い布を頭からすっぽり被って会社の前庭に立っていたのでした。それも、毎回、毎回、社長がその存在に気付くまで。
もう・・ 馬鹿じゃない? と誰もが思うような所業ですが、全ては彼の計算どおりなのでした。
社長:あの赤いポストみたいなのは一体何なんだ?
従業員:わかりませんが、最近時々立ってます。
社長:ちょっと見て来い。
従業員:前に営業に来た自動車ディーラーの営業マンが赤い布を被ってます。
社長:エッ・・(絶句) で、なんでそんな格好でそこに居るのか聞いてこい。
従業員:わかりました。
従業員:あの・・ 目立つからだと言ってます・・。
社長:あいつ、頭おかしいんじゃねーか。ともかく、あんな所で真っ赤っかのヤツが立ってたら近所の目もあるから、ともかく中に入って来いと言ってこい。
従業員:わかりました。
この後の社長との交渉は省略しますが、彼はまんまと売り込みに成功しました。
社長の次の言葉を秘訣のひとつとして記しておきます。