仕事の「範囲」

短い梅雨が明け、異例の暑さが押し寄せ、
早くも台風の影響を受け始めた今日。
繁忙期真っ最中でなかったことに安堵しつつ、
繁忙期を振り返って反省などしておりました。

そこで思ったことは、タイトルにもある仕事の範囲ということです。
弊社は主に製造業である為、生産がもちろん仕事なのですが、
職務ということで考えたとき、どこまでが各個人の守備範囲なのかということです。

以前勤めていた会社のとある社長が僕を雇った時に
「上司は偉くない。部下が働いてくれないとお前の給料は出ない。どう部下に働いてもらうかを考えるのがお前の役割だ。そしてその部下のミスはお前のミスだ。それの最たるものが私、社長だ。」と言ったことがありました。
御本人は常に怒鳴り散らす方だったので体現はできておられませんでしたが、おっしゃることは尤もです。

この言葉にそれまで上司という役割で働いたことがなかった僕は目から鱗でした。
確かに実働部隊はいわゆる平社員・部下ですし、その人達が動かないと企業としては利益どころか売上もたちません。
また、その人達がミスをすれば企業としてはマイナスですし、その責を負うのは上司でないと上司はおいしいところだけ取っていく中世の貴族のようです。

実働部隊であるメンバーは与えられた仕事を上司の管理の下でこなし、
上司は与えた仕事を成功させるために管理する。
現場というものは常にナマモノです。色々な状況変化により
弊社で言えば生産量や速度などが変化します。
変化を最小限に、負担を最小限に、そして結果を最大限にしつつ、
取り返しのつかないミスが起きないよう手配、管理する。
それを同時に複数こなすからこそ上司という役割が必要なのです。

今では前出の以前勤めた会社の社長(すでに一線は退いておられるようですが)とは疎遠になっておりますが、その方のモノの見方やアイデアは僕にとってとても有意義なものであったなと繁忙期を振り返りながら、過去の先輩上司に感謝をしました。

また機会を見計らって仕事の流儀や基礎を教えてくださった先輩上司に会いたいなと思います。

入間工場 宮寺

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