機を見るに敏であること

こんにちは。IT事業部のタネです。今回は僭越ながらビジネスのお話です。

私が仕事上、宗としている言葉のひとつに「巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)」という故事成語があります。「できあがりがいくら立派でも遅いのは、できがまずくても速いのに及ばない」(大辞林より)という意味です。

これをビジネスに当てはめると、ややもすれば「スピードが速ければクオリティーはおざなりでよい」という意味にとられますが、私は「いくら魅力的な製品やサービスでも、スピードがなければ十分な利益は得られない」という解釈をしています。

噛み砕くと、「ビジネス上の施策は早く取りかかり、速く進め、頻繁に打つことで、利益を極大化し、リスクを極小化できる」ということです。当たり前のことですが、それを贖うのが成果物の質や、所謂デス・マーチであっては巧くありません。

かつて所属した会社に、超有名韓国企業からアライアンスのオファーがありました。現場の尻を叩くことについては日本の企業と同様でしたが、意思決定のスピードは多少ヒクほど早かったと記憶しています。

これが当たり前の本邦企業なら、やれリサーチだ、起案書だ、関係各所への根回しだ、会議だ、承認だと準備に多くの時間を費やして好機を逃すか、しわ寄せをモノやサービスをつくる現場に押し付けるかです。今般、日本企業が中韓企業の後塵を拝する背景には、生産力の空洞化やつくり手の軽視のほかに、そういった事情もあるのではないでしょうか。

話が逸れましたが、企業の成長に必要なのは、枝葉末節に拘らず根幹をスピーディーかつダイナミックに進める大胆さだと思うのです。

手前味噌ながら私は今、Webを中心とした販売チャネルの拡大事業において、それを実践しています(しているつもりです)。成果の保証もありませんし軋轢もあります。しかし、意思決定が迅速で、従業員のチャレンジにこれほど寛容な環境は、実は大変貴重です。それに報いるためにも、フルスロットルを信条に前進あるのみ! です。

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